昨年は、平成から令和へ時代が大きく動いた年となりました。令和の時代はどのような世の中になるか、時代の変化を期待したいと思います。
しかし、このところ自然災害は毎年発生し被害規模も大きくなっています。この背景に地球温暖化現象がいよいよ現実化してきており、自然災害は世界中で発生しているようです。特に森林火災は、我々にとって温暖化対策の一つである二酸化炭素吸収源としての森林の役割を失うこととなります。森林組合としては、地球温暖化の進行を少しでも阻止するためにも、森林管理を適切に実行し、貯水機能を高め洪水発生を防ぐこと、土砂崩落を防ぐこと、森林火災の危険性を防ぐことなど、森林の機能を高めるための役割を果たしていく使命を再確認していきたいと思います。
また、林業の再生では、木材利用についてオリンピック施設に多用されていることなど、建物の木造化、内装の木質化等近年の建築スタイルに期待するところがあります。いよいよリニアに関連して街づくりも始まります、我々はこの地域において木材利用の文化を再生することを主張し、南信州の木の利用を図っていきたいと思います。
令和の時代は、森林組合の存在感を地域の森林管理と林業再生により高めることを通じて、地域づくりに貢献することが我々の使命と思います。特に森林環境譲与税の創設により市町村が主体となって管理放棄の森林を再生する政策も始まりました。市町村と連携しこの担い手として活躍したいと思います。
令和2年吉日
飯伊森林組合 代表理事 林 和弘
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