皆さん、こんにちは。
この度、飯伊森林組合の代表理事・組合長を拝命いたしました佐藤健(さとうたけし)です。
よろしくお願いいたします。
組合長をお引き受けするに当たり、「当組合の存在意義(パーパス)は何か」と考えました。
まだ言葉が整理できていませんが、私としては、
・この地域の森林を再び『資源』として価値を生むものにすること
・そのことを通じて組合員(山主)の皆さんに利益をもたらすこと
・さらには、住民の皆さんの住環境の向上(災害防止、景観、ゼロカーボンなど)に資すること
が、当組合の存在意義ではないかと思います。
この組合の存在意義を果たせるよう、組合員の皆さん、職員の皆さんと力を合わせて取り組んでまいります。
当地域の森林は、既に伐期を迎えているものが多く、潜在的な資源量は大きい一方、急峻な地形のため間伐・伐出には物理的・経済的な困難が伴います。その結果として、手入れが行き届かず、森林に価値を見出せない山主が増えているのも現実です。
国が進める林道の開設と大型機械の導入による主伐・再造林というやり方は、当地域の森林の実情とは必ずしも適合しないことから、当組合では、令和6年度から、最新式の林業機械を活用した架線集材の実証実験に取り組んでいます。
かつては当地域でも盛んだった架線集材を新しい技術・機械を用いて復活させることで、安全で効率的な施業を行い、この地域の森林を再び『資源』として価値を生むものにできればと考えております。
また、伐出した木材は、販売され、活用されなければ「価値」を生みません。
新たな販売先の開拓も含め、木材の加工・販売にも力を入れてまいります。
先人の皆さんのこれまでの取組に敬意を払いつつ、変えるべきところは変える「経営改革」を行い、山の現場で働く職員の所得向上、組合員(山主)の皆さんへの利益還元ができるよう、全力で取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
2025(令和7)年5月
飯伊森林組合代表理事・組合長 佐藤 健
(飯田市長)