令和6年、組合運営は新たな林業経営に向けて動き始めました。
いわゆる急斜面のかつ脆弱な地質に対して作業路網の開設は、山を壊してしまうため、従来行われた架線集運材を用いた木材生産を行うことです。林業不敵地と言われても、先人は相当な苦労を重ね立派な森林を築いてくれました。木材として利用できるまでに成長した木材を何とか利用して先人のご苦労に報いたい気持ちです。
再造林は、間伐を繰り返し自然植生に合わせ針広混交林に導きたいと思います、今度は自然環境の保全林づくりです。ご自身の山林をどのように維持・管理していくか森林組合も一緒に考えたいと思います。
木材の利用面では、家や事務所の内装に木材を利用していただきたいのです。木材の持つ断熱性や調湿性、弾力性となんといっても 心理面に良い影響をもって、人にやさしいのが木材です。このような観点から住宅リフォームなどに是非ともヒノキ・スギ材を使っていただきたいと思います。
木材は育ってきた過程で二酸化炭素を固定しており、木材を利用すれば二酸化炭素を排出されずに固定されますから温暖化を防ぐことにもなります。住まいの中にも森林をといったところです。
人と自然の調和は、争いの絶えない現代社会において、人々の安らぎに通じる大きなことと思います。森林の持つ人にやさしい豊かさと、人々の心の安定を保つ役割を果たすためにも永続性ある森林管理・経営を目指したいと思います。
代表理事組合長 林 和弘