飯伊(はんい)森林組合は、長野県飯田市および下伊那郡(根羽村、阿南町和合地区を除く)を管内とする森林組合です。
飯伊森林組合
TEL.0265-22-0604

木づかいネットワークについて

 地産地消の木材利用に向けて「南信州の木を活用し木と共に生きる」ことは南信州の森林資源を大切に利用していこうと思う我々の願いです。

南信州地域の面積の86%は森林です。この森林は、年輪を重ねいよいよ木材として利用できるステージを迎えました。こうした背景のもとに飯伊森林組合は、当地域の林業林業・木材産業の再生に向けて、多くの関係者の皆さんと協議を重ねてきました。特にこの協議会の中心課題が製材事業でした。製材業の衰退が進行している反面、国や長野県では木材利用に向けて政策や施策が展開されています。私たちはこの機会に「南信州の木」を活かし、木と共に生活することをテーマに木の利用、木材文化を再構築するために、地産地消の木材利用推進を掲げ「南信州木づかいネットワーク」を構築し、この核となる製材工場「ほうりん」を建設しました。

製材事業の経営の難しさはありますが、当組合と木材業者との水平連携により株式会社飯伊を母体として挑戦していきます。これからの展開は、、環境を視点とした木材利用と木材文化の息づく社会づくりです。木づかいネットワークの皆さんとともに地域力をたかめていこうと思います。

 2014.3.8
飯伊森林組合 代表理事 林 和弘

コンセプト

  1.  南信州で育った木材を地域の建築物、木材加工品などに用いることにより、木材の地産地消を推進し、林業の再生と森林の機能を高め環境保全を図る
  2.  ウッドマイレージの概念を取り入れ、輸入材及び国内材の輸送における二酸化炭素の排出量との比較においてその削減効果を地域材商品価値として普及させる
  3.  木材生産者と木材利用関連業者、家づくりグループが連携して、地域銘柄材としての南信州のヒノキ・スギを各社それぞれの販売戦略に活かす

 

会員

2014.3 現在

旦開木材(株)
旭一級建築設計事務所
新井建築工房+設計同人NEXT
㈱飯田総合木材センター
飯田建設㈱
生田木材技建(株)
(有)井坪工務店
(有)伊藤工務店
ARC原一級建築設計(有)
エコ トピア飯田㈱
(有)恵夢住宅設計室
(有)栄林社
大蔵建設㈱
小澤木材(株)
㈱桂建築設計事務所
上郷木材(株)
神稲建設株式会社
㈱三六組
GA建築研究所
㈱章設計
竹村工業(株)
NAO設計室
(有)南信チップセンター
南信バイオマス協同組合
根羽村森林組合
㈱林材木店
株式会社 飯伊
飯伊森林組合
飯伊木材流通センター
(有)平松建築
(株)丸三建設
(有)丸総製材所
(有)みすゞ設計
長野木材チップ工業(有)
(有)村澤製材
㈱矢沢設計
㈱ヤマキチ木材
(有)稜建築デザイン
塁設計事務所
村松 久一
下伊那地方事務所 林務課
飯田市産業経済部 林務課
阿智村役場
阿南町役場
飯田市役所
売木村役場
大鹿村役場
下條村役場
喬木村役場
高森町役場
天龍村役場
豊丘村役場
根羽村役場
平谷村役場
松川町役場
泰阜村役場

 

会員の役割

ネットワーク会員は、個々の事業を通じてお互いに連携している土壌がある。この関係を事業パートナーとして位置づけ、それぞれが『南信州の木づかい』をコンセプトに独自性を発揮して営業戦略を展開する。この展開を支えるために、飯伊森林組合が中心となってコ―ディネートに努め、地域材の生産から、加工・流通に関わる会員に情報を提供し、地域材の需給バランスを基本にネットワークを機能させる。

(1)飯伊木材流通センターは、地域材需要情報、供給情報を管理して森林所有者、素材生産業者との連携をとり、地域材を供給する。

(2)製材加工業者は、飯伊木材流通センターを通じて必要な地域材を入手し、製材加工して提供する。

(3)飯伊木材流通センターには、建築部材品質を保証するグレーデイングマシンなど導入し、製材加工業者、建築・工務店を支援する。

(4)設計士と建築・工務店は、地域材利用の意義を建築主に働きかけ、独自の営業戦略を講じる。特に木材生産者との交流等必要な場合は、飯伊木材流通センターを通じて企画できるものとする。

(5)木質ペレット原材料、チップ材等、木材資源の有効利用を図り、地域一体となった環境対策への貢献を図る。

(6)行政関係者は、地域材振興対策等施策面から会員への情報を提供し、あわせて一般住民に対する地域材利用意義の普及啓発を図る。

事業内容

当面は、飯伊木材流通センターがネットワークの核となって、会員の連携を図るためのコーディネートを実行する。今後ネットワークとしての事業等協議をすすめて、よりレベルの高い取り組みを目指す。

(1)個々の事業パートナーグループの紹介と広報

(2)南信州木材製品の銘柄化、森林認証材の取得検討

(3)ウッドマイレージの概念を取り入れた地域材の普及

(4)地域材振興検討委員会との連携

(5)木質バイオマス利用推進を図るための家づくり提案

(6)その他会員からの提案事業等

期待される効果

(1)地域材に関わる情報の一元化が図られる。

(2)各パートナーグループの独自性を発揮して活性化が図られる。

(3)地域材を通じて当地域の木材関係者との連携が図られる。

(4)パートナーグループの強化により、地域外への事業展開が期待出来る。

(5)地域の一体感が得られ、林業活性化の母体となり得る。

(6)CO2削減をコンセプトとして環境面の貢献度を高める